2012年9月の日記 of 風景写真家 今井悟 信州の四季光彩

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2012.9.26(水)

コスモスの道


_MG_8229のコピー.jpgコスモスの道

今年は突然猛暑が秋の空気に入れ替わり、夏の終焉を迎えました。
そのおかげで、このようなコスモスに彩られた道を清々しく散歩できるようになりました。
やはりコスモスは乾いた秋風がよく似合います。
しかしコスモスの見頃は案外短く、霜の降りるまで咲き続けはしますが
見応えのある時期は1週間ほどで、その後は徐々に花数が減っていきます。
ひまわりと違い(ひまわりは東向きに咲く。)、コスモスこそが太陽の方向に向かって咲くことはあまり知られていませんね。


2012.9.17(月)

姥捨の棚田

_MG_8198のコピー.jpg姥捨の棚田


今、信州では稲刈りが真っ盛りです。
今年は暑かったせいか、成長しすぎて稲が倒れた田んぼもありますが、
黄金色に輝く様子がいつにも増して美しい気がします。
きのうは、稲刈り寸前の短い時期を逃すまいと、姥捨の棚田に行ってきました。
ここはスイッチバックの姥捨駅や長楽寺や四十八枚田などの散策コースがあり、観光としても楽しめる所です。
棚田というと、山奥の山間地であまり展望の利かない場所が多いのですが
ここは善光寺平が一望に見渡せ、とても開放的なスポットです。

ミソハギ

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ミソハギは盆花とも呼ばれ、秋の季語となっている花です。
田んぼの畦に多く、お盆の頃から稲刈りの時期まで穂状に下から順に咲いて
花期が長く、近づいてよく見ると色も形もとても美しい花です。



2012.9.14(金)

黄アゲハのきーちゃん


8月のある暑い日、義母からパセリの鉢植えをいただいてきて窓辺に置きました。
翌日朝、主人が「あ!キアゲハの幼虫がいるっ!」と騒いでおりましたので
わたしは「ふ~~ん。オマケつきで良かったじゃん。」と返しておきました。

翌日も主人はキアゲハの幼虫に夢中。
「パセリが食草なんだよねー♪他はなにが好きだっったっけ?」とか話しかけてます。
隣の部屋で聞いているわたしは「童心に戻ってるよオッサンww(笑笑)」ひとりニマニマw

そしてまたその翌日「お母さん!ちょっと見てみ!こんなに大きくなったよ!」と
興奮覚めやらずな調子でとうとう部屋に入ってきました。
「(どんだけ虫好きよ('A`) ・・・。」とか思いながらも、わたしも「どれどれ?」と
虫は嫌いだけど少しだけ少女の頃に戻って、虫好きの同級生男子のお誘いに乗ってあげます。
すると!
はうラブリ~♪ゆーあーそーキュート!なキアゲハの幼虫ちゃんが
パセリの茎にしがみつき、一心不乱に葉をシュワシュワと食べているではありませんか。
丸っこくてプチプチしていてとってもカワユイ!



コピー120830_0702~01.jpgゆーあーそーキュート!


コピー120830_0703~01.jpgこの時で体長2cmくらい

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とにかくこの子はとっても食欲旺盛で、あっという間にパセリを食べつくしてしまいました。
そうなるとなんか気になって気になって落ち着かないわたし。
わたし「どーすんの?売ってるパセリなんて固くてバサバサで食べないよ!」
主人「確かセリも食べるよ!」
わたし「セリはどこにあんの!」
主人「川べりに生えてるよ!」
わたし「早く取って来なさいよ!」
主人「はい!」

と、こんな調子で朝もはよから女鳥羽川の河川敷に自転車を飛ばすおっさんひとり。

主人「土ごと取ってきたよ!」
わたし「ごくろうさま。しおれないでいてくれるかなぁ。」

はじめの内はなかなか食べずにモジモジしているキアゲハちゃんに
わたし「・・・食べないじゃん。これセリじゃないんじゃないの?毒セリってヤツじゃん?香りもしないし。」
主人「これはセリだよ!知ってるもん!」
とかひと悶着ありましたが、そんな心配もよそに、しばらくするとワシャワシャ猛烈な勢いで食べ始め
どんどん大きくなって行ったキアゲハちゃん。


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虫好きの捕食者=ななちゃん(飼い猫2才)にも見つからずに




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毎日スクスクスクスクと大きくなって行くキアゲハちゃん。








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ご尊顔アップ。





2週間ほど経った朝、主人が「とうとうさなぎになるよ!」
「ななが狙ってるから子供部屋に移す!(キリッ!」と急にわが子を守るお父さんモードに切り替わり、
今は使っていない4階の子供部屋に移しました。





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9月4日無事よう化。





コピー120905_1146~01.jpg



下から見たとこ。







そして、ついに今日!
美しく変身したキアゲハのきーちゃんの雄姿を!
(今日つけて今日はじめて呼ぶ、その名も「きーちゃん」本格デビュー!)

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2時間ほどこの状態でカーテンの裾につかまっていました。





それからおもむろに網戸に飛び移り
ここで30分くらい。





コピー120914_0951~02.jpg




わたしはおもわずその可愛いプクッとした胴体をナデナデ。
ナデナデナデナデ・・・。
主人「やめなさいよ。嫌がるよ。」
しかしまったく嫌がらずに、ナデナデされてるかわいいきーたん♪


でもいつまでもここにいるわけにもいかないよね・・・。
そう思い、窓を開け放つと、
ふわ~りとゆっくり高く空へ舞い上がって行きました・・・(涙


我が家の屋根を乗り超え、通りの向こうの駅横の電柱に泊まったきーちゃん。
(わたしにはまったく見えませんでしたが、視力の良い主人がそう主張しておりました。)





きーちゃん。
短い間だったけど、毎日毎日とっても楽しいひとときだったよ。
きーちゃんのことは忘れないから、
どこかのカラスやなんかに食べられずに、天寿を全うしてね。



_MG_8155.jpg(主人が撮った、図鑑の中にいるように美しいきーちゃん)



またどこかで会いたいね。


                             (画像:雅子ケータイ、悟、文責:雅子)





2012.9.7(金)

霧下そば


CAOSDTLSのコピー.jpg霧下そば


今回は24節気の白露。大気が冷えて来て霧ができ始める頃とされる日です。
そのとおりに安曇野では霧が立ち込め、朝露が朝日に輝いていました。
今黄色い稲田と白いそば畑が満開で美しいコントラストが見られます。
霧の下に育つそばは霧下そばと呼ばれ、良質のうまいそばの代名詞となっています。
あとひと月余りで新そばが味わえます。
今からとても楽しみです。

2012.9.4(火)

朝日に照らされるカラマツ


_MG_7593のコピー.jpg上高地 朝日に照らされるカラマツ


ようやく少し涼しくなってきました。
この時期上高地では晴れて朝ぐっと気温が下がると、朝もやが発生し
カラマツの梢をうっすら白く覆うほど朝露が下ります。
この朝露が朝日に照らされると、宝石のように美しくキラキラ輝きます。
日が当たり露が蒸発してしまう20~30間のドラマです。


マツムシソウにギンボシヒョウモン


_MG_7760のコピー.jpgマツムシソウにギンボシヒョウモン


乗鞍高原ではヤナギランなど夏の花々は終わり、マツムシ草やリンドウなど秋の花が咲き始めています。
秋の気配漂う上高地にもぜひお越しください。