2012年5月の日記 of 風景写真家 今井悟 信州の四季光彩

HOME > 2012年5月の日記

2012.5.28(月)

ユキツバキ

_MG_9125のコピー.jpg

塩の道を歩いてきました。
今年は雪が多く、峠越えの古道にはまだ雪が結構残っています。
写真は大綱峠超えコースのユキツバキです。
日本海側の多雪地帯に自生し、枝がしなやかなので雪の下で冬を耐え、
春になると雪をはねのけて深紅の花を咲かせます。
新緑のブナ林の下で、その色はひときわ美しいです。


牛方宿と虹

_MG_9138のコピー.jpg

その後、小谷村千国の牛方宿に向かっていた所、雨が降ってきてしまいました。
西側の北アルプス上空の雲が切れていたので期待して待っていると、やはり虹が出てきてくれました。
光が弱かったので、少し薄い色でしたがラッキーでした。


白馬連峰と夕焼け

_MG_9142のコピー.jpg

最後の落倉まで辿り着くと夕焼けになって、本日の撮影の有終の美を飾ってくれた格好となりました。



2012.5.22(火)

金環食

_MG_6095のコピー.jpg

きのうは金冠食の話題で持ちきりでした。
私も世紀の一瞬を撮ろうと試みましたが、あっという間に終わってしまいました。
天気もあまり良くない予報だったので、半ばあきらめかけていたのですが
どうせ撮るならもっと用意周到に準備をしておくべきでした。
こんな機会は生きているうちには2度と無いかもしれないですから。





_MG_8872のコピー.jpg

さて今安曇野では田植えもほぼ終わり、水鏡の時季となりましたが
減反政策で転作も多く、青麦の穂が風にそよいでいます。
もうひと月もすると黄金色に変わり、麦秋となります。



2012.5.16(水)

花咲く畦道


CATWE083のコピー.jpg

安曇野では今八重桜も終わり、新緑の季節。
田植えもいっせいに始まっています。
北アルプスの残雪が映え、一年で一番美しい季節と言えるのではないでしょうか。
安曇野や大町市には花咲く野辺や郷愁を誘う田舎道が、まだまだ沢山残っています。


2012.5.10(木)

ギフチョウとカタクリ


1CA2DUALAのコピー.jpgギフチョウとカタクリ (スプリング・エフェミラル)

ギフチョウとカタクリはスプリング・エフェミラルと言われています。
それは“春の儚き命”という意味です。
数あるスプリング・エフェミラルの中でも、このカタクリとギフチョウの出会いを、私は一番美しいと思います。
春の妖精のような両者を神様が引き合わせたのでしょうか。
長い冬を耐えた春の一瞬の命の輝きを目の当たりにしますと
ドキドキする感動を覚えながら、レンズを覗きます。


2012.5.5(土)

塩の道祭り

CAA0JPJ2のコピー.jpg


塩の道祭りは、ゴールデンウィークの連休に、5月3日小谷村、5月4日白馬村、5月5日大町市という順番で行われ、
往時を偲んで昔の旅姿で街道を歩きます。
ちょうどこの時期は桜が咲き、草木が芽吹いて、すがすがしい景色の中で自然と語らいながら、
当時の民俗文化に親しみを感じたり、古道散策を楽しんでいただくことができます。
今年は桜もちょうど満開で、よい天気にも恵まれて、参加者の方々にも満足されたのではないでしょうか。


2012.5.1(火)

花咲か民家と高遠夕景


_MG_8483のコピー.jpg


_MG_8515のコピー.jpg


遅かった今年の信州の桜前線も、ここのところの陽気で一気に北へ駈け抜けて行き、
残すところ大町以北と高地を残すだけとなってしまいました。
あちらこちらで一斉に咲き揃ってしまった格好となり、体が追いつきませんでした。
しかしながらよくしたもので、自然は例年並みに散り時の最終収支決算を整えた感があります。
写真は4月28日の大鹿村の花咲か民家と高遠の夕景です。